2018年4月27日金曜日

ユーザープロファイル破損によるログイン失敗に対処する

3月、4月のWindows UpdateでWidows7や10でログイン画面に『ユーザー プロファイル サービスによるログオンの処理に失敗しました』というメッセージが出てログインできなくなるトラブルが多発した。

マンスリーロールアップが原因になっているのは間違いなさそうではある。
この症状が出た時の復旧方法を以下に紹介する。

復旧方法:
(1)セーフモードから起動、レジストリを操作してユーザーアカウントプロファイルを復旧させる。
※レジストリを操作するので、失敗しないよう要注意
(1)セーフモードで起動
Windows7の場合、電源投入直後にF8連打。テキストメニューが出たらカーソルキーでセーフモードを選択、Enterで起動
ASUS Windows 8-「セーフモード」へのアクセス方法
ASUS Windows 10-「セーフモード」へのアクセス方法
※Win8/10はASUSのWebがわかりやすいのでリンク掲載

(2)レジストリエディタを起動
スタート→ファイル名を指定して実行(またはWinキー+R)を選びregeditと入力してEnter

(3)以下のレジストリキーの中を開く
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList

(4)S-1-5で始まるフォルダーで同じ名前で最後に.bakがあるものを見つける。
・事前にbakなしのフォルダ末尾に.baをつけてから末尾の.bak削除
・.baを.bakに打ち替える。

(5).bakなし(.bakを削除した)のフォルダを開き、値操作
RefCountのDWORD値(16進)を0にする
StateのDWORD値(16進)を0にする

(6)エディタを閉じてPC再起動


(2)セーフモードで起動、システムの復元を実施。その後当該KBをWindows Update対象から外す。
特定KBをアップデート対象から外す方法(FJV's GARAGE Annex内)
※こちらのほうが簡単に復旧するが、脆弱性が残る事、翌月も発生する可能性がある点に注意。

参考:MSサポート
"ユーザー プロファイル サービスによるログオンの処理に失敗しました" エラー メッセージが表示される(Microsoft サポート)

月例ロールアップ更新プログラムの適用後の 1 回目のシステム再起動時にサービス実行アカウントが一時ユーザー プロファイルになる場合がある(Ask CORE)
(簡単に書くとデスクトップが初期化されドキュメントも空っぽになる現象)

Instagramから突然英語メール、ユーザー困惑。

1~2日前からInstagramに登録されているメールアドレスにいきなり英文メールが届いて困惑した人が多数いるようだ。

メールの内容をざっくりいうと、Instagramはご存知のとおりFacebook参加の企業だが、規約上でそれをしっかり謳います(Facebookのポリシーも適用されます)よ、でも動画や写真データ(知的財産権)がポリシーの変更でFacebook側にどうにかされるのではなく、今後も今までと変わりらない。
Instagramにおける広告はある程度パーソナライズされているが、広告主にはユーザーの情報は一切伝えられていないし、それは今後も変わらない事を宣言した文書である。

おそらく、件のFacebookで収集された個人情報がアメリカ大統領選挙で流用された事を受けてのものだと思われる。

末尾のAgree(承認)ボタンを押しても、特に個人情報がどうにかなるなどの支障はないので安心してほしい。

ちなみに、同意しなかったらどうなるか?
おそらく同意がないと、Instagram側がユーザーから提供(投稿)されたデータを利用できない=Instagramが利用できなくなる可能性もある。

プライバシーポリシーなど変更されてもユーザーに確認を求めるサービスは少ないので、この対応はむしろ良心的とも言える。
この機会に自分の利用しているサービスの規約やプライバシーポリシーを一読しておくことをおすすめする

Instagramの利用規約とプライバシーポリシー
利用規約
プライバシーポリシー

参考に件名と本文、その翻訳(機械翻訳)を以下に掲載する。
件名
(Instagram登録名),review and agree to our updated Terms and Data Policy
本文
Please take a moment to review some changes to our Terms and Data Policy. Let us know if you agree to them to continue using Instagram.

Updates to Our Terms and Data Policy

Your Instagram experience isn't changing, and you still own your photos and videos. We are giving you better ways to access your data and understand how it's used.

Instagram has been a part of Facebook since 2012, and we're making some corporate changes. Going forward, our terms will reflect that Facebook Inc. is responsible for Instagram. The Instagram app and the way we process data are not changing.

Our Terms are now more clear about the service we provide, and what we expect from every member of our community to keep Instagram a safe place for everyone. Here are some updates we want to make sure you know about:

We updated our intellectual property licenses, but your rights aren't changing. You still own your photos and videos.

We updated how we use information to show activity on Instagram, so people can see when you've interacted with an ad the same way we do on a regular post.

We also have a new Data Policy that explains how data is collected, shared and used in the Facebook Products, including Instagram. The policy addresses newer features like stories, direct messaging, activity status and the creative tools in our cameras. We wanted to make sure you knew about this new information in the policy.

We receive different kinds of information from your device, like how you tap and scroll, which can help distinguish humans from bots and detect fraud.

We can use and share information for research, especially in ways that help us keep our community safe on Instagram, like to understand and prevent bullying and harassment.

The policy has more information about what we collect from your activity and our partners, how we connect information across the Facebook Companies and personalize your experience, including ads.

We provide ads without telling advertisers who you are. The policy has more information about what we do share with advertisers and partners. We never sell your data.

Because the policy also covers Facebook, it includes information about facial recognition. We don't use facial recognition technology on Instagram. If we introduce it, we'll let you know and give you a choice.
Google翻訳に流した結果
Googleの利用規約とデータポリシーの変更点をご確認ください。 Instagramの使用を継続することに同意する場合は、お知らせください。

利用規約とデータポリシーの更新

Instagramの経験は変わらず、あなたの写真とビデオはまだ所有しています。
私たちはあなたのデータにアクセスし、その使い方を理解するためのより良い方法を提供しています。

Instagramは2012年以来Facebookの一員となっており、いくつかの企業変更を行っています。今後は、Facebook Inc.がInstagramを担当していることを当社の規約に反映させていただきます。 Instagramアプリとデータを処理する方法は変わりません。

私たちの条件は、私たちが提供するサービス、そしてInstagramを誰にとっても安全な場所に保つためにコミュニティのすべてのメンバーが期待することをより明確にしました。ここでは、あなたが知っていることを確認したいいくつかの更新情報です:

私たちは知的財産権のライセンスを更新しましたが、あなたの権利は変わりません。あなたはまだあなたの写真とビデオを所有しています。

Instagramのアクティビティを表示するために情報をどのように使用するかを更新したので、定期的な投稿と同じように広告とのやりとりを見ることができます。

Instagramを含むFacebook製品でのデータの収集、共有、使用方法を説明する新しいデータポリシーもあります。このポリシーでは、ストーリー、ダイレクトメッセージ、アクティビティのステータス、カメラの創造的ツールなどの新しい機能を扱います。ポリシーでこの新しい情報を知っていることを確認したかったのです。

私たちはあなたのデバイスから、タップやスクロールのようなさまざまな情報を受け取り、人間をボットと区別して詐欺を検出するのに役立ちます。

私たちは研究のために情報を使用したり共有したりすることができます。特に、Instagramでコミュニティを安全に保ち、いじめや嫌がらせを理解し、防止するのに役立ちます。

このポリシーには、お客様の活動やパートナーから収集した情報、Facebookの企業間での情報のやりとり方法、広告を含む自分の経験をパーソナライズする方法に関する情報があります。

あなたの広告主様に広告を表示せずに広告を提供します。
このポリシーには、広告主やパートナーと何を共有するかについての詳細情報があります。私たちはあなたのデータを決して販売しません。

このポリシーはFacebookにも適用されるため、顔認識に関する情報が含まれています。 Instagramでは顔認識技術を使用していません。ご紹介いただければ、お知らせします。

あらゆる端末にはネットから不正アクセスのお触りがやってくる

サーバーのログを眺めていると、

sshd[5779]: refused connect from 87.229.73.128 (87.229.73.128)
って感じでそのまま弾いているものと、

sshd[5779]: warning: /etc/hosts.allow, line 14: can't verify hostname: gethostbyname(dev.cegmatrix.hu) failed
sshd[5779]: refused connect from 87.229.73.128 (87.229.73.128)
…と2行に渡りメッセージ付きで弾いているものがある。

どっちもhosts.allowに記載がないという理由で弾いているのだけど、後者の方は正引き・逆引きの結果IPとホスト名が一致しないという理由で警告を出しているっぽい。
つまりIP偽装(またはホスト名をそれっぽくつけて通過しようとした)しているホストだろう。

ちなみにこれら不正アクセスのログに記載された時間をみると、数秒おきに様々なIPからお触りが飛んできている。
公開サーバーだということもあるけれど、一般家庭のブロードバンドルーターも似たような状況である(むしろ一般家庭のルーターやWebカメラが攻撃対象となっている)ので十分気をつけてほしい。

2018年4月19日木曜日

Google mapの距離測定が思いのほか使える件

仕事でケーブルの引込距離の計測(厳密なものではなくだいたいわかれば良いレベル)とか、街中での移動距離などで、距離を測りたい時にこれまではGoogle Earthとかを使っていたのだけど、しばらく前からGoogle MapにもAPIではなくネイティブに実装されていたようだ。

使い方は簡単。
任意の場所(計測する起点になる場所)で、右クリックして距離を測定を選択。


あとはポイントをクリック(修正時はドラッグでOK)していくだけ。


ポイントが増えると、ポイント間の誤差の累積で精度は落ちていくけど、そこそこの精度。地図の測位系の誤差などを気にしなければかなり使える。

ロードバイク用のコースとかはルートラボやGarmin Connectに落ちる(道路追従がない・測定結果の機能がない)けど、簡易的な測定には十分実用レベル。

ちなみにモバイル版Google Mapでもポイント追加がちょい面倒(始点終点間にポイントを追加していくスタイル)だけど距離測定は利用可能。
Android版ヘルプ
iPhone,iPad版ヘルプ

まだ使ったことないって人はぜひお試しあれ。

2018年4月15日日曜日

なぜキーボードやマウスにお金をかけるのか?

自分は職場のキーボードやマウスは自前で準備している。
※無論もともと機器に付属しているものはある

現在使っているのは、HappyHackingKeyboad Professional2 墨(無刻印)とLogicoolのM950(Performance MX)MX2100sGR MX Master 2S(買い替えました)である。
HappyHackingKeyboad(HHK2)は25000円、M950も当時12000円ほどした。

最近マウスのボタンにチャタリング(約4年使用)が出てきたので、買い替え予定だが今回も約1万でLogicool ロジクール MX2100sGR MX Master 2S ワイヤレスレーザーマウス(色:ミッドナイトティール)を購入。

なぜ仕事場のキーボードやマウスをわざわざ自前で買うかといえば、「毎日長時間使うものだから」というのが理由。例えばパンツなどの下着を買う時に自分にぴったりフィットしたものであれば、快適に過ごせるが合わなければ1日不快なまま過ごさなくてはならない。そんな感じである。

1.HappyHackingKeyboad Professional2について

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨/無刻印
(上記リンクはAmazon)
メーカーサイト http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/

HHK2との出会いは約10年以上前になるが、たまたま福岡の量販店で手にとったのがきっかけ。その打鍵感にしびれたのが始まりになる。

キーボードの配列はASCII配列(英語配列)でテンキーレスであること、カーソルやファンクションキーなど一部の操作はFnキーを押さなくてはならない等、ちょっと癖があるので現在の旗印付きキーボードに慣れた人にはあまり薦められないが、耐久性とストローク、キーピッチなど文句のつけようがない。

打鍵感という意味ではメカニカルキーボードのカシャカシャも快感ではあるが、静電容量方式のスコッ!という感触はタイピングする中でたまらない物がある。
また、タイピング時に指先が隣のキーに引っかかるなどストロークまで計算され尽くした設計をされたキーボードは本当に少ない。

またキー数も最低限に絞ってあり、約29センチというコンパクトな横幅も好感が持てる。

自宅用と会社用とで2台保有しているが、最近Bluetooth対応のBTなる機種も出てきたので、またさらに1台買おうかどうしようか迷い中。
値段が2万を超えるモデルだが、一生ものと言ってもいいくらいの逸品である。

どれだけユーザーに愛された機種であるかは以下の参考記事を参照してほしい。
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パソコンは消耗品だが、キーボードは一生もの――HHKB 20周年イベント(ASCII.jp)
http://ascii.jp/elem/000/001/273/1273373/
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ちなみに無刻印モデルだと、キー配列に慣れない第三者が容易に触れないので物理的セキュリティ向上にも寄与している(笑)

2.LogicoolのMX Master 2Sについて
一方、マウスだがLogicoolのシリーズのなかでMXシリーズ(手のひらで包み込むような感じ)が好みで代々使用している。
(ゲーム用のGシリーズの多機能っぷりは良いのだが、バッテリーが持たなさすぎ)

それまではマイクロソフト製インテリマウスを使ってきたが、LogicoolのMX1100に出会った時に一目惚れした。手にピッタリフィットして、程よい重量感(正確な操作につながるのでマウスはやや重いほうが好み)

今回新調したのは、先に書いたLogicool ロジクール MX2100sGR MX Master 2S ワイヤレスレーザーマウス
(上記リンクはAmazon)

メーカーサイト https://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/mx-master-2s-flow

電源はリチウムポリマー電池で、1回の充電で70日(1日8時間)持つという触れ込み。さらにホイールはフリースピン対応(しかもクリック付きの状態でも速く回すと自動でフリースピンになる機構付き)。

デザインはMXシリーズを踏襲しており、底面デザインが左右のサポートと真ん中のセンサー部でm字型になっている。カラーリングは黒、青(ミッドナイトティール)、白のスタイリッシュなデザインになっている。

重量はサイズに見合う145gとやや重めではあるものの、操作しづらいということはなく誤操作を防止する安定感に繋がっている。あえて難をいえばその大きさゆえに、手の小さな人にはやや操作しづらくなる点くらい。初めてLogicool製品を手にする場合には一度店頭のモック(見本)を握って感触を確認することをお奨めする。

※似たようなデザインでエレコム(Logitecブランドで発売していた時期もある)が低価格の類似品を出しているが、デザインワークを見事にパクった別物であり、クリック感や握り心地は比較にならず低価格という以外魅力を一切感じない(特にセンサーの感度については論外である)。

やはり、手に馴染む道具(それが毎日触るのであればなおさら)は、徹底的に吟味したい。

2018年4月5日木曜日

次期アンドロイド(Android P)の開発はどこまで進んでいるのか

次期アンドロイド(コードネーム:Android P)の開発者用プレビュー版が3月上旬にリリースされている。
今後正式リリースまで複数回のプレビュー版が配布され、評価・バグフィックスを経て秋にPixel3と合わせてリリースされるだろう。

現在のところ、Nexusシリーズは今年秋でアップデート提供が終了するため(6P,5Xは2018年11月が最終)、Pの対応はないと思われる。

参考:
アップデートとサポートの最低提供期間(Google)

気になる新機能について、開発者向けページでアナウンスされている。
*一部の機能はすでに実現している端末もあるが、OSレベルでサポートされるため端末個別対応の必要がなくなる分、メーカーの負担は減ると思われる。

・Wi-Fi RTTを利用したGPSが受信できない場所でも屋内での位置取得
精度はなんと1~2m!!(イメージは下画像)

・最近流行りの切り欠きに対応
・通知から即メール返信可能に
・通知のカスタマイズ
・マルチカメラのOS上でのサポート
・イメージデコーダー(画像編集)のOS上でのサポート
・GIFおよびWebPアニメーションの生成
・HDR VP9の組み込みサポートがあるためHDR対応ムービーをYoutubeなどにアップロード可能に。
・ニューラルネットワークAPI 1.1(Android8.1で採用された機械学習の強化版)
・自動入力フレームワーク導入
・セキュリティ強化
・クライアント側のAndroidバックアップの暗号化に対応
・アクセシビリティの向上
・画面回転の設定変更(意図しない回転を防ぐためにマニュアルで回転させる機能追加)


参考
Android P Features and APIs(Google Developers)

2018年4月4日水曜日

Google Nexus/Pixcel向け4月の月例アップデート公開

Nexus/Pixcel向けAndroid2018年4月の定期アップデートの配布が開始されました。

今月のアップデートではメディアフレームワークの脆弱性、クァルコム製ドライバーの脆弱性など緊急9件、危険度高19件の脆弱性が修正が提供されています。
また機種別脆弱性として危険度高1件(OSによっては5件)、危険度中40件の修正および各機種ごとの機能改善がアナウンスされています。
パッチレベルはApr 05, 2018で統一されています。

ビルド番号はAndroid8.1.0となりOPM1.171019.029/026/019/022が最新のビルド番号となります。
なお、Nexus6およびNexus9のアップデートは10月が最終提供です。

Android Security Bulletin (March 2018)
https://source.android.com/security/bulletin/2018-04-01

Pixel/Nexus Security Bulletin (April 2018)
https://source.android.com/security/bulletin/pixel/2018-04-01


OTAファイルのリンクが判明次第、この記事を随時アップデートします。
◆各OTAファイルへのリンク(2018/4/4更新)
OTA Images for Nexus Devices
https://developers.google.com/android/ota

●機種別リンク(国内発売機種のみ掲載します)
Nexus5X 8.1.0(OPM2.171019.029):Link
Nexus6P 8.1.0(OPM3.171019.016):Link
Nexus6P(ソフトバンク) 8.1.0(OPM5.171019.019):Link


OTA(差分)ファイルを利用したアップデートの場合、SDKツールのadbコマンドを利用して手動更新すれば現在の設定を保持したままアップデートできます。
※設定→端末情報→システムアップデートで更新する方法と同じ。
※adbコマンドの利用方法はこちらを参考にしてください。

それが待てないという方は、先行して公開されたファクトリーイメージからインストールしてください。
※本体は初期化されますので、設定が面倒という場合にはOTAアップデートをお待ち下さい。
※アーカイブのバッチファイルを加工(fastboot -wの部分の-wを削除することでユーザーデータは保持したまま更新されます)することにより、そのまま更新されます。ただし、ブートローダーのアンロック必須です。

Factory Images for Nexus Devices
https://developers.google.com/android/nexus/images