2017年7月18日火曜日

OpenStreetMap 参加のススメ

OpenStreetMap(OSM)とは、道路地図などの地理情報データを誰でも利用できるよう、フリーの地理情報データを作成することを目的としたプロジェクトで、誰でも自由に参加して、誰でも自由に編集・利用可能となっている。



OpenStreetMapについては公式Wikiのプレスキットの説明がわかりやすいと思われる。
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Press_Kit

自分もここ2~3年このプロジェクトに参加して合間で地図のアップデートを行っている。この中で特に多いのが道路のクラス変更(residential→unclassified)作業。

幹線道路を始めとする多くの道路でYahooJapan/ALPSMAPというタグが付加されているが、これは2011年頃にYahooとAlpsの協力で大量のデータがインポートされたが、道路のクラス解釈が明らかにおかしい道路が多数あり、その手直しが必須となっている。
(Webエディタで見ると白い色で表示される道路)

本来の道路のクラス(国によって道路の格付けは大きく違うので、厳密な定義がないが…)
residential=主に家屋に入るための道路
※住宅地のなかで行き止まりのような道路(私道ではない)

unclasifield=地区内の交通に使用される道路や、他の町や村などに接続するための道路
※日本国内での一車線道路はここに分類、路面の状況や制限速度など別タグで指定。

一般の住宅街などの道路はunclassifiedでタグ付けされるところがresidentialとなっているところが多い理由だが、当時のエディタにおける和訳が『居住地域内道路』となっており、さらにunclassifiedは『未分類』という直訳が当てられていたため、当時勘違いされた可能性が高いと思われる。(現在は『一般道(2車線未満)』となっている)

なので、自分が主にやっている作業は道路のクラス変更がメインでその他に新しい道路の追加・修正(Yahoo/Alpsに反映されていない道路、座標の修正、新規造成で増えた道路の追加や工事でまっすぐになった道路などの手直し等)、コンビニの更新、等々がメイン。
※ロードバイクで自分のサイクルコンピュータに組み込むのに便利な情報が中心(笑)

地区によっては建物等も細かく更新されているが、莫大な作業量になるため力尽きているケース多数(笑)、まだまだマンパワーは必要であり、多分エンドレスのプロジェクトかと思われるが、居住地域を中心に手直しに挑戦してみるのはいかがだろう?

2017年7月14日金曜日

Windows10のWindows Update時の自動再起動を阻止する方法

Windows10におけるWindows Updateはパッケージを導入後、PCがアクティブではないタイミングで自動再起動を実施します。

ただし、電源を入れっぱなしにする必要のあるPCや作業中のファイルがある状態のPCでも問答無用で再起動してしまうため、それなりの被害が出ることがあります。
※自分も今月書きかけの原稿吹き飛ばされました。

以前のWindowsではWindows Updateはコントロールパネルからどの段階まで行うか任意に設定できたのですがWindows10ではそれがありません。

Windows 10 Proではグループポリシーエディターで設定可能ですが、多くのPCはHomeエディションかと思います。Homeの場合にはレジストリ修正しか方法がありません。
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レジストリを編集する場合、間違った箇所を編集してしまうとWindowsの動作に支障を来たすので、自己責任でお願いします。
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レジストリエディタを起動し、

32bit版
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU

64bit版
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU

NoAutoRebootWithLoggedOnUsersdword値を1にする。
その後PC再起動。

ただし、この操作で自動再起動を無効にした場合、どこかのタイミングでWidows Updateを導入しなければならない(セキュリティ上のリスクを負う)ため、注意願います。
※任意のタイミング(日本では第2水曜以降できるだけ早い時期推奨)で再起動すればOK。

2017年7月6日木曜日

Android 2017/7月のセキュリティ更新提供開始(7/6更新)

Nexus/Pixcel向けAndroid2017年7月の定期アップデートの配布が開始されました。
例によって7/1,7/5の2段階でアナウンスされています。

今月のアップデートではメディアフレームワークの脆弱性、システムUIの脆弱性など緊急11件、危険度高93件、危険度中31件、危険度低1件の脆弱性が修正が提供されています。
パッチレベルはJuly 05, 2017で統一されています。

ビルド番号はAndroid7.1.2および7.1.1でNJH47D,N2G47Z/48B,N6F27H,N4F27F/27I,N2G48Bが最新のビルド番号となります。


Android Security Bulletin (July 2017)
https://source.android.com/security/bulletin/2017-07-01
※4月から表示方法が変わり、脆弱性の項目ごとに表示されるようになり、またどの端末が対象となるかも掲示されるようになりました。

OTAファイルのリンクが判明次第、この記事を随時アップデートします。
◆各OTAファイルへのリンク(2017/7/6更新)
※Nexus6はグローバル版のリンクです

OTA Images for Nexus Devices
https://developers.google.com/android/nexus/ota

●機種別リンク
Pixel 7.1.2(NJH47D):Link
Pixel XL 7.1.2(NJH47D):Link
Nexus5X 7.1.2(N2G47Z):Link
Nexus6 7.1.1(N6F27H):Link
Nexus6P 7.1.2(N2G48B):Link
Nexus9(Wi-Fi) 7.1.1(N4F27F):Link
Nexus9(LTE) 7.1.1(N4F27I):Link
Nexus Player 7.1.2(N2G48B):Link


OTA(差分)ファイルを利用したアップデートの場合、SDKツールのadbコマンドを利用して手動更新すれば現在の設定を保持したままアップデートできます。
※設定→端末情報→システムアップデートで更新する方法と同じ。
※adbコマンドの利用方法はこちらを参考にしてください。

それが待てないという方は、先行して公開されたファクトリーイメージからインストールしてください。
※本体は初期化されますので、設定が面倒という場合にはOTAアップデートをお待ち下さい。
※アーカイブのバッチファイルを加工(fastboot -wの部分の-wを削除することでユーザーデータは保持したまま更新されます)することにより、そのまま更新されます。ただし、ブートローダーのアンロック必須です。

Factory Images for Nexus Devices
https://developers.google.com/android/nexus/images