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2018年2月8日木曜日

パワーメーターを使ったトレーニングの参考書

先日パイオニアのパワー計を購入して(過去記事参照)、いよいよ普段の走行やトレーニングに取り入れようと考えていたら、何年かぶりの寒波襲来。さすがに気温0度近い環境では走る気が失せてしまう(笑)

本当に自転車ってメンタルが重要なスポーツだと改めて思う次第。

せっかくパワー計を買ったので、効率良いトレーニングに活かすための教科書として、自分が使っている書籍を紹介する。
フォームとかトレーニングの手順その他ノウハウを書いている書籍は山ほどあるので、その類は今回は除いてあくまでもパワー計利用を視点においたものを中心に。


自転車競技のためのフィロソフィー
柿木克之著

具体的なトレーニングの手順というよりも、体系的な視点からまとめた1冊。

トレーニングの手順とかフォーム、メンタルなどの個々の乗り手に左右される項目はほぼ触れておらず、パワーメーターを利用したトレーニングの考え方や流れを淡々とまとめたまさに哲学書といえる一冊。

柿木克之氏を知らない人もいると思うのが、工学博士で過去にニッポ所属、イタリアと日本でレース活動をし99年全日本TT優勝、世界選出場など競技でも実績を残している。
現在はBlue Wych合同会社代表として、パワーデータの解析などを手がけており、日本代表チームに帯同することもあるすごい人。

初心者には難読かもしれないが、トレーニングの組み立てなど何度でも読み返す価値のある1冊。定価1575円という値段ははっきり言って安く感じる。
※2018/2/7現在Amazonでは新品取り扱いがない(中古あり)ようなので、書店在庫があればぜひ確保してほしい。


ロードバイク パワートレーニングの教科書
須田 晋太郎著

こちらはパイオニアのパワーメーターとペダリングモニターも併用したトレーニングの解説本、ペダリングモニターを持っている場合には説明書とも言えるくらい細かい解説がある。

もちろん、パワーメーターのみでも十分過ぎるくらい参考になる理論と解説が読みやすく(ココ重要)書かれているので、パワーメーターを使ったトレーニングを今から始めようという人にはかなりお薦め。
※あとで知ったが、編集者が「エスケープ」でおなじみの佐藤喬さんだった。

このほか、科学的アプローチで書かれている1冊としてお値段はやや高めだが、目を通して貰いたいのが次に紹介するパワートレーニング・バイブル。


パワー・トレーニング・バイブル
ハンター・アレン、アンドリュー・コーガン著

パワーメータを使用したトレーニングの解析や科学的アプローチなど、とても詳細に記載されたまさにバイブルと言える1冊。
値段は3000円台だが、値段以上の価値があると思われる。

2017年12月20日水曜日

ロードバイクのパワー計が5万円で買えるようになった件(4/4追記)

自分はロードバイク乗りで、時々小さなレースに出る。
まぁ競争をしていれば速く…というより強くなりたいと考えてしまうので、以前からトレーニングの指標とするためにパワーメーター(ペダルをどれくらいの力で踏んでいるかを数値化するデバイス、単位はW)がほしいなと願っていた。
が、当時主流だったハブタイプのパワータップは10万円以上、クランク取り付け型やペダル計測型だとそれ以上…まだまだ高嶺の花だった。

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パワーメーターは最高出力を測るというより、パワーを数値化してその人の限られた燃料をいかに効率よく消費するかをマネジメントしようってのが目的の道具。
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そんなとき、2014年にStages Powerという左クランクに貼り付くようなタイプのパワーメーターが登場した。Stages Powerの最大の特徴は『とにかく安い』、それまで主流だったペダル装着型やPowerTapに代表されるハブ計測型などに比べると格段に安く、Ant+という規格に対応しているため既存のGarmin製サイコンであればそのまま使えてしまうため、大きく心が動いた。
…が、価格が7~8万円台でもう一声。

と思っていたら、パイオニアからこっそりとペダリングモニターの一部の機能をカットしたパワーセンサーSGY-PW510A80GL(80系アルテグラ)、SGY-PW510A68GL(68系アルテグラ・完売)が発売されていた。

Pioneer(パイオニア) サイクルコンピュータ用 パワーセンサー ANT+対応 シマノ社 FC-R8000(新ULTEGRA) 左クランクプリインストールモデル SGY-PW510A80GL
(Amazonへのリンク、現在はAmazonでのみ販売)

パイオニアの製品案内

ただし、価格を相当下げた関係上いろんな点が削ぎ落とされている。
・現時点でAmazonでの直販のみ(ショップ系の流通に流していない)
・アルテグラ(68系は完売、80系のみ12/1現在も販売中)だけ
・クランク長は170mmのみ
・ファームウエア更新なし
・アプリ連携なし

なんだけど、価格が最大の魅力である事は間違いないので、早速
Amazonでポチってしまった。

なお、手持ちのEdge500で使っているとヒルクライムなどケイデンスが70rpmを割る環境でデータが送られてこない問題が出ており、パイオニアに問い合わせをかけた。

回答として、一応30rpm以上でパワー検出(内部に傾斜センサでもあるのかな?)する仕様だが、補助としてマグネット(純正品はSGY-MG910P)を使用する事で改善される(かも)という話。

製品仕様関係には、ケイデンス検出マグネットの話は記載されていないが、仕様上残っている(たぶん基板は共通)のであれば改善可能と思われる。

(12/26追記・修正)
※マグネットの件についてはパイオニアへ追質問した結果、仕様上マグネット対応だが、製品コンセプトとしてポン付け想定のため敢えて説明書やWebでは言及していないとの事。
ちなみに自分の場合はマグネットを使用し始めて約1週間経過したが、その間の検出加減は相当改善している。

(2/8追記)
パワーメーターを使ったトレーニングについて教科書となりそうな書籍の紹介を掲載しました。
パワーメーターを使ったトレーニングの参考書

(4/4追記)
パイオニアの自転車用パーツの流通が、これまでの卸業者経由ではなくショップ直取引に変わったようで、ショップでも直接取り寄せできるようになったようです。