Windows10でエクスプローラーを起動した時に、上に緑のバーが伸びていってなかなかファイル一覧が表示されない(酷いときには何分もかかる)問題が発生することがある。
この場合、PCの再起動またはタスクマネージャーでexplorer.exeを直接終了~起動で復旧するのだけれど、それだけではしばらく利用していると再発する。
エクスプローラーには、Win7以降ファイルの利用履歴を元に頻度の高いファイルをトップに表示するWindows Searchサービスと連携したクイックアクセスという機能がある。
こいつが曲者で、ファイルの利用履歴をキャッシュしており、そのキャッシュの確認にエクスプローラーの起動が遅くなる問題を引き起こしている。
もし、エクスプローラーの起動が遅い・引っかかる現象が出始めたときは以下の設定変更をお試し頂きたい。
(1)まずエクスプローラーのオプション変更 エクスプローラーのオプション(エクスプローラー起動後、表示→オプション。あるいはファイル名を指定して実行を開き『Rundll32.exe shell32.dll,Options_RunDLL 0』を入力)を開いて以下の部分を変更する。 ・エクスプローラーで開く クイックアクセス→PCへ変更 ・プライバシーの項目で、最近使ったファイルをクイックアクセスに表示するのチェックを外す フォルダまで外すかはお好みで… ・エクスプローラーの履歴を消去するの右になる消去ボタンをクリック ここまでやったらOKを押す。 (2)次にエクスプローラー自体のキャッシュも合わせて削除。 Win+R(またはスタートボタンを右クリック)でファイル名を指定して実行を開き、以下のアドレスを入力(コピペ可)。
%AppData%の部分についてたいていは、 C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\ である。 ※隠しフォルダ扱いなので、上記の方法で開いたほうが楽。 ------------------------------------ その中にある.automaticDestinations-msファイルを全て削除。 ※キャッシュはすぐ生成されるるが気にしなくて良い。 これで、クイックアクセスの読み込みに待たされることなく軽快に起動することだろう。なお、クイックアクセスのオプションでフォルダ表示のチェックをはずしてもピン留めされたフォルダは表示され続ける。 全部非表示にしたい場合には、クイックアクセス内のフォルダを右クリックして、『クイックアクセスからピン留めを外す』を選択すればOK。 (3)最後に電源管理の設定を変更 Win8以降高速スタートアップという再起動時にPCの起動速度を上げる機能があり、CPUやメモリの状況を保存するものがあるが、こちらが悪影響となりエクスプローラーの動作不良の原因となる事がある。 起動速度は遅くなるが、完全にシャットダウンする設定にしてしまったほうがシステムは安定する。(ここは意見が分かれるところだろうが、自分はきちんとシャットダウンする方を推奨する) [高速スタートアップ無効化手順] ※管理者権限を持ったユーザーで設定すること 設定→システム→電源とスリープ→(関連設定)電源の追加設定を開く。 ※あるいはコントロールパネル→ハードウエアとサウンド→電源オプション 左側メニューの『電源ボタンの動作を選択する』を選択。 現在利用可能ではない設定を変更しますのリンクをクリック、アクセス制御の警告(権限昇格)が出たら「はい」を選択する。 このあと下段の[シャットダウン設定]内の[高速スタートアップを有効にする(推奨)]のチェックをはずして、変更の保存をクリック、PCを再起動したら完了。 |
(参考)
高速スタートアップを無効にした場合の留意点 (Microsoft Ask CORE)
(1)~(2)だけでも改善する場合があるのだが、自分の場合には(3)までやってようやく改善した。
これで軽いエクスプローラーが帰ってきた。
2 件のコメント:
この記事本当に助かりました本当にありがたい
どこを見てもフォルダーの種類を「全般」に変更するくらいしか
対応策がなく解決しなかったのですが一気に解消いたしました
>>1 いえいえ、最近のPCだとディスクがSSDとなり十分高速化
されたので、そこまで気になりませんがHDDベースのPCだと、
かなりイライラするので、お試しください♪
コメントを投稿