最近矢野徹(やのてつ=『カムイの剣』の作者、2004年に83歳没)さんのウィザードリィ日記 (角川文庫)が1年ほど前に電子化されていたのに気がついたので、実家に紙の本もあるけど久しぶりに読みたくなり購入。
このエッセイ(?)が書かれたのは1986年、スーパーマリオなどファミコン人気が爆発した時期でPCゲームも徐々に増え始めているころ。当時63歳の矢野さんがPC-88の購入から悪戦苦闘しながら、PCの使い方を覚えて、ウィザードリィというPCゲームのプレイ日記を書いていくとストーリー。
30年前の本になるが、個人的にはSFというよりもPC体験記としては名著だと思います。ゲームプレイ日記としてもかなり古典の部類に入るかと思う。
当時のPC(MS-DOS以前)を知る概ね40歳代後半以上のPCを使ったことのある人なら、あるあると頷く内容が盛り沢山。
この頃はまだ文書作成に関してはワープロ専用機のほうが幅をきかせており、PCはまだ発展途上段階、IMEなるものも存在せず各社毎の日本語入力システムもまだ産声を上げ始めたばかりという時代で、ディスクのフォーマットや2D、2HDとか今の若い人には何のことやらさっぱりわからないかもしれない(苦笑)
当時のPCを知る者にとっては当時を振り返る良書。
電子書籍の良いところは、このような絶版書籍を容易に読めるところだと思う。
自分の記憶にある本のタイトルで検索してみると、いろいろ出てくるかもしれない。
ウィザードリィ日記を試しに読んでみたいという場合には以下のAmazon(Kindle本)のリンクか本文中のリンクから覗いてみてもらいたい。
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