最近Windows 10において、WindowsUpdateにやたら時間がかかるという現象があちこちのブログなどで散見されるが、前エントリーでもちらっと触れた『Windows10におけるWindows UpdateではP2P利用がデフォルトでオンになっている』ことに起因しているのではないか?という仮定を立ててみた。
通常、P2Pを利用したこの手のアップデートでは巨大なプログラムファイルを丸ごと配信させるのではなく、分割したパッケージにして配信。そしてパッケージが集まり、ファイルが完成したらインストールとなる。
この仕組みについては、下記のリンク先の記事がわかりやすい
参考:
阿久津良和のWindows Weekly Report(マイナビニュース)
Windows 10 更新プログラムにおけるP2P配信の仕組み
Windows 10, Delivery Optimization, and WSUS: Take #2
-Michael Niehaus' Windows and Office deployment ramblings
つまり、P2Pにおける欠点「パッケージ提供しているP2P参加者の一部の環境が悪いとダウンロードに大きく時間がかかる」(回線品質が悪いとデータの欠落・化けが発生、リトライが増えるため。)という現象が起こる。
その結果として、パッケージが揃わなければなかなかインストールが実施されない」また大型のファイルになるほど、各パッケージの検証やダウンロードのリトライ、ファイルの結合に大きく時間を消費している(これらをすべて『ダウンロードしています』表示の裏側で作業しており、結合・確認が終わらないと『インストールしています』に進まない)のではなかろうか?
セキュリティは担保されているのだろうけど、WUSUの失敗に繋がる不安定な要素は少ないに越したことはない(他人のネット環境なんぞ知ったこっちゃない)ので、自分の場合はOFFにさせていただいた。
◆Windows Update等におけるP2P利用を無効(またはLAN内のみ)にする方法
(1)設定→更新とセキュリティを開く。
(2)WindowsUpdate→更新プログラムの設定→詳細オプションを開く(下図参照)
(3)詳細オプションが開いたら、『更新プログラムの提供方法を選ぶ』を選択。(下図参照)
(4)更新プログラムの提供方法を選ぶのウインドウが開いたら、オフもしくはオン→ローカルネットワーク上のPCを選択しておく。(下図参照)
補足事項
・持ち歩いてモバイル環境で使うことの多いPCでは、余計なパケット消費を抑える意味でも、P2P無効(オフ)にしておくことが望ましい。
・企業等PCの台数が多い環境ではLAN内でのP2Pを有効にしておいたほうが、外部とのトラフィックの節約になると思われる。
・P2Pが動作する環境としてPCのメモリが4GB以上、かつ空きストレージ256GB以上必要となっているので、満たさないモバイルPC等ではP2Pは稼働しない。
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