2026年1月31日土曜日
Microsoft Office Outlookが1月の定例更新以降フリーズする等複数の不具合対処方法(KB5074109関連) *2/1タイトル修正
1/下旬に適用が始まったOutlookの修正プログラムKB5074109導入以降Outlookで複数の不具合が発生するようになった模様。(被害者多数)
主な症状:
(1)頻繁にフリーズする(戻ってもすぐ応答なしを繰り返す)
(2)何度も同じメールを受信する
(3)送られたメールが受信しない
など…
*Outlookのデータファイル(pstファイル)の内容変更ができなくなる現象
参考記事:
POP アカウントと PST を含む従来の Outlook プロファイルは、2026 年 1 月 13 日の Windows 更新プログラムの後にハングします(Microsoft)
【サポート情報】※1月27日更新 Windows11 更新(KB5074109)適用後のOutlook(クラシック版・POP)に関する不具合について(大塚商会)
発生する条件:
当該アカウントの送受信方式がPOPを利用、かつOneDriveのバックアップが有効になっており、バックアップ対象のフォルダ内にデータファイル(pstファイル)が存在すること。
原因:
OutlookおよびOneDriveの動作を起因とするpstファイル内のデータベース構造的破損
OutlookのデータファイルがOneDriveのバックアップ対象のフォルダ内(通常ドキュメントフォルダ\Outlookファイル)にあって、Outlookがメールの受信・送信動作でデータファイルのサイズが変化すると、即時にOneDriveがOutlookがロックしているはずのファイルを横取りして同期を取ろうとするため、データベースの処理が正常に完了せず不整合が発生する流れ。
このため、OneDriveのバックアップを停止させるだけでなく、データファイルの修復が必須になる。
復旧手順:
・OneDriveのバックアップ対象からドキュメントフォルダを外す、またはデータファイルをOneDriveの同期対象外のフォルダに移動させる。
・壊れたPSTファイルを復旧させる(scanpst.exe利用)
・受信したメールの配信先の修正
以上となる。
*無理してKB5074109を外す必要はない。
以下の復旧方法の趣旨はOneDriveがpstファイルを触らないように設定すること・および破壊されたOutlookのデータファイルを修復することが目的。
OneDriveを業務上運用する必要がある場合には、pstファイルの保存場所をCドライブ直下や別フォルダに設定してバックアップは独自に行うことを推奨
■準備作業
【1】まずOutlookが起動していないことを確認する。
タスクマネージャ→詳細で確認、OUTLOOK.EXEのプロセスを完全に落とす。
【2】はじめにOneDriveの同期(バックアップ動作)停止する。
※対象フォルダ「ドキュメント」
OneDriveのバックアップ停止手順は以下のURL参照。
OneDriveで主要フォルダ(デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ等)同期後の復元方法(2026/1/14update)
●手順概要(上記リンク先の流れ)
(1)ファイルオンデマンドを無効化、すべてのファイルをPC内へダウンロードする
Outlookのデータファイルは同期エラーとなっている場合、ずっと同期中マークになるが特に問題ない。
(2)OneDriveのバックアップ無効化
(3)ファイルの移動*必要な場合のみ
(4)OneDriveのアンインストール*再被害を防ぐため、必要な場合のみ
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■pstファイルの復旧手順:(インストール版Office限定)
【1】データファイルのコピーを作る(CTRL押しながらデータファイルをドラッグ)*重要
データファイルの場所:
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Outlook ファイル\
(デフォルト時、稀にC:\Users\(ユーザー名)\Documents直下に生成される)
*Outlookから切り離した環境にするため。コピー先は同一フォルダでOK。
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【2】コピーしたファイルに対してscanpstを実行する。
※元データを修復しようとしても、内部エラーでファイルが使用中状態となっているため修復に失敗する。
※インストール版Officeのみ利用可能、アプリ版Officeの場合(scanpst.exeが存在しないため)別のPCにデータファイルのみコピーして修復作業を実施すること
pst修復ツールscanpst.exeは以下のフォルダにある。
Office16の部分は使われているバージョンによって読み換え。
(64ビット版)
C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16
(32ビット版)
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16
スキャンディスク起動画面
参照をクリックして該当pstファイルを選択、開始~修復を実行する。
修復完了画面、次へ進む。
scanpstでオリジナルファイルを選択した場合、あるいはOutlookのプロセスがまだファイルを握っている場合には、このメッセージが出る(別のエラーが出ることもある)のでOutlook.EXEが確実に落ちているか、コピーファイルを正しく選択したか確認する。
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【3】修復が完了したらオリジナルを削除(ゴミ箱行き)、修復したファイルをリネームしてオリジナルと同じファイル名(通常はコピーの文字を取るだけ)にする。
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【4】Outlookを起動すると、データファイルが見つからないとメッセージが出る(OneDriveはバックアップ停止後、ファイルの場所はもとに戻すが、アプリ個別の設定は戻さないため)ので、修復後のファイル(ドキュメント→Outlook ファイル内*別フォルダに移動したときはその場所)を指定する。
実際の場所:
C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Outlook ファイル
*データファイルの置き場をデフォルト以外に変更したらその場所を指定
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【5】Outlookが起動したら、メッセージの配信先の修正を行う。
この作業を行わないと、Outlookがフリーズすることはなくなるが、メールの送受信に失敗する。
(1)ファイル→アカウント設定→メニュー内のプロファイルの管理を開く。
(2)メール設定ウインドウが開くので、電子メールアカウントボタンをクリック、ウインドウが開いたら、該当するメールアカウントを選択。
(3)メールアカウント選択時に下部の電子メールの配信先が空白の場合フォルダーの変更ボタンをクリック
(4)新しい電子メールの配信場所ウインドウが開くので新しいOutlookデータファイルボタンをクリック、ファイル作成画面でそのままOKをクリック
これでダミーファイルの受信トレイに一時的に配信設定される
(5)新しい電子メールの配信場所に戻ったらそのままOKをクリック。
(6)もう一度同じ操作を行い、元のデータファイル([メールアドレス].pst)の「受信トレイ」を選択。
*本来の設定に戻す作業
(7)メールの配信先が元のデータファイルに変わったのを確認したら、先程作成したダミーファイル(個人用Outlookデータファイル)を削除。間違って元データファイルを削除しないように!
(8)閉じるボタンをクリックで、アカウント設定、メール設定ウインドを閉じて終了。※右上の×で閉じないこと(キャンセルの意味になるため)
(9)メールの送受信を行い、エラーが無いこと・メールの既読状況や新着の異常がないことを確認。
作業終了。
*手数は多いが手際よくやれば15分かからない作業である。(OneDriveのファイルオンデマンド無効化作業でダウンロードに要する時間を除く)
なお、マイクロソフトから1/25当該KBの修正ファイル(KB5078127)がリリースされたが、Windows11が起動しなくなる不具合が出る可能性があるとの情報あり、当面導入は控えることを推奨。
2026 年 1 月 24 日 — KB5078127 (OS ビルド 26200.7628 および 26100.7628) 帯域外
*導入非推奨
2026年1月14日水曜日
OneDriveで主要フォルダ(デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ等)同期後の復元方法(2026/1/14update)
| 7月31日追記 6月24日(米国時間)以降、Windows11新規セットアップ時にMicrosoftアカウントを登録した場合、OndeDriveのバックアップが自動的に有効にされてしまうようになった。 このため、以下の手順でPC内に全データを取り込んだう上でバックアップ無効化またはOneDrive削除を行うことを強く推奨する。 |
OneDriveでは、自動で主要フォルダのバックアップ(同期)を取るように、Windows Update時やその他(PC起動時やOffice起動時、その他通知など)で執拗に要求される。
ところが、これを承諾してしまうと、システムのデフォルトのフォルダ位置(c:\user\(ユーザー名)からc:\user\(ユーザー名)\OneDriveへ)が変更され、ファイルが勝手に移動されるほか、ファイルオンデマンドという機能により、アップロド後アクセス頻度の少ないファイルはPC内にはショートカットのみが存在して、本体がネット上にしか存在しない状態となる。
※これではバックアップとは言えない。
最悪なのは無料で利用できるスペースが5GBしかないため、多くのユーザーは延々と容量超過でファイルスペースの購入メッセージを表示させられたり、ファイルの実体がPCから消えたために、アプリの動作に不具合が生じる場合もある。
このため、OneDriveをアンインストール推奨させる記事がネット上に多数見られるのだが、手順を間違うとPCからファイルやアイコンが消失するという被害が出る可能性があるため、要注意である。
■重要■いきなりOneDriveをアンインストールしないこと。最初にネット上に打ち上げられたファイルをPC内にすべて回収する作業から始めること。
■アップロードされたファイルをPC内へ全部回収する
(1)タスクバーのOneDriveのアイコンを右クリック→設定を開く。
(2)同期とバックアップ→画面下の詳細設定を開き、ファイルオンデマンドの項目ですべてのファイルをダウンロードするを選択する。
(3)警告が出るので、そのまま続けるを選択する。
(4)しばらくダウンロードに時間がかかるので、しばらく待つ。
同期の終わったフォルダは緑の☑に変わる(たまに変わらないことがある)。
■ファイルを本来の場所に移動する
(5)ダウンロードが終わったら、OneDriveの同期とバックアップの中から重要なPCフォルダーをOneDriveにバックアップするを選択し、同期をすべて無効にして変更の保存ボタンをクリック。
※この時点でデスクトップやドキュメントのファイルやアイコンが消滅するがダウンロードが完了していれば心配ない。
2026/1/14追記
最近のバージョンでは、同期をOFFにする際に、ファイルの置き場を選択できるようになったため、下図のようにバックアップを停止してファイルの保存先を選択する→自分のPC上のみを選択して続けるをクリックことで、本来のフォルダに格納されるようになったため、(6)の作業は不要になった。
なお、データが完全に移行しきれずに取り残された場合には、下記を参考に元の場所へ戻す作業を推奨。
(6)エクスプローラーを開き、OneDriveのフォルダ内のファイルやアイコン(ショートカット)を本体の場所へ移動させる。
※誤って別の場所に移動してしまうリスクもあるので、ダウンロードしたファイルを全選択後コピー→目的のフォルダへ貼り付けの方法を取るのが望ましい。
各ファイルの無事を確認したらOneDriveフォルダ内のファイルを削除すれば良い。
対応するフォルダ
| OneDriveのフォルダ | 本来の場所 | |
| デスクトップ | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Desktop | C:\Users\(ユーザー名)\Desktop |
| マイドキュメント | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Documents | C:\Users\(ユーザー名)\Documents |
| ピクチャ | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Pictures | C:\Users\(ユーザー名)\Pictures |
■アプリによってはデータファイルの辻褄を合わせる
アプリによっては、OneDriveがファイルの場所を変更するのに合わせてデータファイルの参照先も変更されて、最悪なことに『使用をやめても元に戻さない』ために動作に不具合が出るケースがある。
※Office Outlookなど…
データの書き戻し後に不具合が出た場合にはデータファイルの詐称先がどうなっているか確認することをお忘れなく。
最後にOneDriveのアンインストールまたはアカウント切り離しを行って終了。
くどいようだが、OneDriveのアンインストールは必ずすべてのファイルの復元作業が終わってから行うこと。さもないとファイルの消失やらネット上から全部ダウンロードする羽目になる等とても面倒になる。












