7月31日追記 6月24日(米国時間)以降、Windows11新規セットアップ時にMicrosoftアカウントを登録した場合、OndeDriveのバックアップが自動的に有効にされてしまうようになった。 このため、以下の手順でPC内に全データを取り込んだう上でバックアップ無効化またはOneDrive削除を行うことを強く推奨する。 |
OneDriveでは、自動で主要フォルダのバックアップ(同期)を取るように、Windows Update時やその他(PC起動時やOffice起動時、その他通知など)で執拗に要求される。
ところが、これを承諾してしまうと、システムのデフォルトのフォルダ位置(c:\user\(ユーザー名)からc:\user\(ユーザー名)\OneDriveへ)が変更され、ファイルが勝手に移動されるほか、ファイルオンデマンドという機能により、アップロド後アクセス頻度の少ないファイルはPC内にはショートカットのみが存在して、本体がネット上にしか存在しない状態となる。
※これではバックアップとは言えない。
最悪なのは無料で利用できるスペースが5GBしかないため、多くのユーザーは延々と容量超過でファイルスペースの購入メッセージを表示させられたり、ファイルの実体がPCから消えたために、アプリの動作に不具合が生じる場合もある。
このため、OneDriveをアンインストール推奨させる記事がネット上に多数見られるのだが、手順を間違うとPCからファイルやアイコンが消失するという被害が出る可能性があるため、要注意である。
■重要■いきなりOneDriveをアンインストールしないこと。最初にネット上に打ち上げられたファイルをPC内にすべて回収する作業から始めること。
■アップロードされたファイルをPC内へ全部回収する
(1)タスクバーのOneDriveのアイコンを右クリック→設定を開く。
(2)同期とバックアップ→画面下の詳細設定を開き、ファイルオンデマンドの項目ですべてのファイルをダウンロードするを選択する。
(3)警告が出るので、そのまま続けるを選択する。
(4)しばらくダウンロードに時間がかかるので、しばらく待つ。
■ファイルを本来の場所に移動する
(5)ダウンロードが終わったら、OneDriveの同期とバックアップの中から重要なPCフォルダーをOneDriveにバックアップするを選択し、同期をすべて無効にして変更の保存ボタンをクリック。
※この時点でデスクトップやドキュメントのファイルやアイコンが消滅するがダウンロードが完了していれば心配ない。
(6)エクスプローラーを開き、OneDriveのフォルダ内のファイルやアイコン(ショートカット)を本体の場所へ移動させる。
※誤って別の場所に移動してしまうリスクもあるので、ダウンロードしたファイルを全選択後コピー→目的のフォルダへ貼り付けの方法を取るのが望ましい。
各ファイルの無事を確認したらOneDriveフォルダ内のファイルを削除すれば良い。
対応するフォルダ
OneDriveのフォルダ | 本来の場所 | |
デスクトップ | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Desktop | C:\Users\(ユーザー名)\Desktop |
マイドキュメント | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Documents | C:\Users\(ユーザー名)\Documents |
ピクチャ | C:\Users\(ユーザー名)\OneDrive\Pictures | C:\Users\(ユーザー名)\Pictures |
■アプリによってはデータファイルの辻褄を合わせる
アプリによっては、OneDriveがファイルの場所を変更するのに合わせてデータファイルの参照先も変更されて、最悪なことに『使用をやめても元に戻さない』ために動作に不具合が出るケースがある。
※Office Outlookなど…
データの書き戻し後に不具合が出た場合にはデータファイルの詐称先がどうなっているか確認することをお忘れなく。
最後にOneDriveのアンインストールまたはアカウント切り離しを行って終了。
くどいようだが、OneDriveのアンインストールは必ずすべてのファイルの復元作業が終わってから行うこと。さもないとファイルの消失やらネット上から全部ダウンロードする羽目になる等とても面倒になる。
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