2025年5月19日月曜日

「新しいOutlookを試す」スイッチを非表示にする

Microsoft Office 2024になって、メール統合アプリであるOutlookはますます影が薄くなって(させられて)いる。

基本パッケージであるPersonalには含まれなくなり(代わりにPowerPointが同梱された)、拡張パッケージのHome and Businessでも別途ダウンロード/インストールする必要がある。

なぜこんなに不便になったのか?

理由は「新しいOutlook」と称するOutlook for Windowsを使わせたいためである。 ただし、このアプリは大きな問題(そのうち別記するつもり)があり、MSのクラウドを必ず経由させるという構造上、セキュリティ面でも不安がある。
MSとしては、Googleのようにメールの文章をマーケティングに使いたいという欲望がダダ漏れになっており、プライバシー保護の面でもOutlook for Windowsは使うべきではない。

MS Officeでもその一環として、Outlook(MS office)の右上に「新しいOutlookを試す」というトグルスイッチが出現した。

これに触れると、Outlook for Windowsが起動もしくはインストール画面が湧くような仕組みになっており、企業などでは常にMSへの機密漏洩リスクを抱えることになる。
事故防止の観点から、この無用なトグルスイッチの息の根を止めてしまおう。

(1)レジストリエディタを利用する場合
レジストリエディタを起動後、以下のキーを探す。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\General

上記のように右側の空きスペースで右クリックして新規(N)→文字列値(S)を選択し、新しいキーを作成したら以下のように入力する。

キー名:新しい値 #1 → HideNewOutlookToggle
種類:REG_DWORD(32ビット) (文字列)
値: 1


入力が終わったら、レジストリエディタを閉じて終了。

(2)直接コマンドで実行する場合
コマンドプロンプトを管理者権限で開く、またはスタートボタン上で右クリック→ターミナル(管理者)を開いて、以下のコマンドをコピペ実行して完了。

reg add HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\General /v "HideNewOutlookToggle" /t "REG_DWORD" /d "1"

(以上1行でコピペ)

これでOutlook起動後に右上の事故スイッチが表示されなくなるのを確認して終了。