2019年4月16日火曜日

Zenfone5Z、ようやく日本版Android 9配信開始

Zenfone 6の発表を約1ヶ月半後に控えた4月中旬になって、遅ればせながらZenfone5ZのJP版もAndroid 9の配信が始まった。


ASUS ZenFone 5Z 【日本正規代理店品】 6.2インチ / SIMフリースマートフォン/シャイニーブラック (6GB/128GB/3,300mAh) ZS620KL-BK128S6/A

バージョンはJP-90.11.162.50となり、国際版もほぼ同時に配信となった。

主な更新内容は、以下のとおり。

1.このシステムアップデートでは、Android 9.0 Pieへアップグレードします。Android 9.0 Pieでは、端末の機能とパフォーマンスが大幅に改善されます。詳しいアップデート内容や機能制限などは、ASUSニュースサイトからご確認ください。

Antutuベンチマークで、Rogphone並みのスコアを叩き出したのは前述のとおりだが、同一バージョン番号の国際版での改善点は以下の修正となっているので、上記日本版でも同じような修正も含まれていると思われる。

90.11.162.50での改善点
1.セキュリティパッチを2019-03-05に更新。
2. Line Photo Rotatesの問題を修正。
3.音質の向上


更新手順
(1)ASUSのサポートサイトから、FWをダウンロードして保存。
※4/15時点の最新版バージョンはJP-90.11.162.50、ファイル名はUL-Z01R-JP-90.11.162.50-user.zipとなる。

(2)ダウンロード済みのファイル(通常本体ストレージ/downloadに保存)をファイルマネージャー等で、SDカードor本体のルート上に配置。

(3)端末再起動したらアップデート通知が出るので、指示にしたがって更新。

以上で終了。


2019年4月10日水曜日

Google Maps劣化から約半月経過

相変わらずおかしな道路標示やナビがおかしな指示をするので、Googleマップを信用するなって、何年か前の海外で起こった問題が国内でも顕在化している。

ベースマップをどのようにフォローしているのかと思ったら、いろんな情報を集める限りAndroid端末の移動データと航空写真やストリートビュー画像からの機械学習をベースにしているらしい。

参考:Googleマップエンジニアが語る、現場で役立つ機械学習
https://news.mynavi.jp/article/20180312-599154/

端末移動データの収集の効果は、山の中の林道(自転車乗りしか走らないようなところ)が細かく記載されているのはそのためかと思われる。

機械学習の悪影響で街中におかしな側道が大量出現(ほとんどが駐車場の誤認識)している。こっちは分かる範囲で修正依頼するしかなさそう。※フィードバックから修正依頼可能
変な道路の繋がりとかはこいつが原因ぽい。


OpenStreetMapでYahoo!&アトラスがおかしなクラスで大量登録した道路の修正は随時続行してるけど、即反映される分、OSMのほうがマシな気がする。
※まぁこっちはこっちで地図の精度はオープンソース故に性善説に頼らざるを得ないんだが…

2019年4月3日水曜日

Happy Hacking Keyboard(HHKB)の話

以前の記事にも書いたが、自分は長年PFU(現在は富士通傘下)というメーカーのHappyHackingKeyboad(以下HHKB) Professional2(リンク先はPFUストア)を愛用している。

(写真は墨・無刻印モデル)

約2万円超もする高価なキーボードだけど、毎日相当の時間触る道具の使い心地を考えたら決して高価とは思わない。
マウス同様常に手にする道具に気持ちいい道具を選びたいと思うのはごく自然かと。

このキーボードは英字配列(ASCII配列)をベースとしており、いくつかのキーはFnキーを押しながらの操作となっているのでキーの数は可能な限り少なくなっており、最も普及しているJIS配列の日本語キーボードでは109キー以上であるが、このHHKBでは60個まで減らされている(テンキーはもちろん存在せず、カーソルキーもFnとの組み合わせ)。


HHKBのキーボードレイアウト(出典(株)PFU)

このため、キートップのサイズは押下に十分なサイズを保ちながらも全体はとてもコンパクト(横幅294mm)にできている。
この特徴により、手の動きは最低限でほぼすべてのキー入力が可能となっている。

キーボードのレイアウトは、それぞれ使いやすさが重視されている…とは言い難く、決められたサイズの中に詰め込まれた感のあるキーボードも少なくない(特にノートPCなど)。キーボードによっては、Enterの幅が細くなっていたり、機能キーを従来のレイアウトと全く違う場所に持っていったりと、それは設計側の努力が垣間見えるところであるが、使う側にとっては迷惑この上ない。

このキーボードの設計思想は以下のWide用語集にある「壊れたキーボード」という項目の中にある。
Wide用語集(リンク先は「こ」の項目)
http://member.wide.ad.jp/~sano/glossary.html#L10

こわれた・きーぼーど【壊れたキーボード】
1) アット・マークが P の横にあるキーボード.
2) 括弧が一つ左にずれているキーボード.
3) [Caps Lock]キーが威張っているキーボード.
4) スペースがハーモニカ状態のキーボード.
5) 利用方法のわからないキーのたくさんあるキーボード.
6) 隅になるとキートップが細くなるキーボード.
7) 指をくじく可能性の高いキーボード.同) 腐ったキーボード.


Wideプロジェクトは元々大学関係者によるインターネットの研究プロジェクトであったため、JIS配列(日本独自仕様)を揶揄(ASCII配列が世界共通なのだ!)的な考え方がちらほらと垣間見える部分はあるものの、Caps Lockなんて、英文を打つ場合はそれほど必要としないし、日本語入力のための変換・無変換キーのためにスペースを細分化して使いにくくなったキーボードが多数あるのも事実である。

HHKB開発者であるコンピュータ科学者で東大名誉教授(IIJ技術研究所所属)和田英一氏の開発メモ・論文がこちら

個人用小型キーボードへの長い道
http://member.wide.ad.jp/~wada/bit.hhkbd/hhkbd.html

けん盤配列にも大いなる関心を(PFU)
Please Pay Your Attention to the Keyboard Layout
http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/pfutechreview/index.html

また、キーによってはストロークとキーの高さ・キートップ面積のバランスが悪く、タイピング中に隣のキートップに指を引っ掛けてしまう(ストロークが深すぎる)ものもある。
HHKBのキー配列以外の絶妙なところは、キー全体のデザインで形状がシリンドリカルステップスカルプチャ(キートップ自体がややU字に凹んでおり、かつキートップを横から見ると全体的にU字になっている)で4mm(Type-Sは3.8mm)のストロークと押下圧45gの静電容量式のクリック感がきちんとした押下感と邪魔にならないどころか快適なタイピングを演出する。

唯一の泣き所は、その特殊すぎるキー配置故に(と言ってもカーソル関係や全角/半角切替のキー割り当てくらいだが…)、HHKBに慣れてしまうと他のキーボードがだいぶ使いにくくなってしまう事くらいか(笑)

それでも、一度手にした人はなかなか手放さない逸品である。
(キー自体の耐久性も高く、はじめに買ったのは10年前だけど未だに普通に機能している)

個人的には白のほうは長年使うと、紫外線ヤケで黄ばんできてしまうのは避けられない。なので、見た目も殆ど変わらない(キートップはタイピングによりすり減って来るが…)墨のほうが圧倒的に好みだ。ブラックの単純な黒ではなく、墨色というなんとも言えない色合いで飽きがこない。

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨 (英語配列)PD-KB400B-B
(PFUダイレクトへリンク)

はじめにこの色を作ったエンジニアのとんでもないこだわりが見えてくるようだ。